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ラノベは衰退しました [本]

前の期のアニメがもろ被りすぎていてどうにかならなかったのかという話。まぁググっても第二検索語からみんなが指摘しているであろうことは容易に想像がつくけど。

具体的には、

学戦都市アスタリスク
落第騎士の英雄譚
対魔導学園35試験小隊

今いっぺんに見ているのだが、友達の言う通り、並行して見ていたらごっちゃになりそうだ。どれもたぶんラノベ由来なんだろうけど、初めからラッキーエロとか、主人公が剣振り回しているとか、申し合わせたんじゃないかと思うくらい似ている。

どっちがどうパクったとかはどうでもいいとして、同じ時期に同じようなものが出てきてしまう事自体、ラノベとかマンガとかアニメとかの限界が来ているんじゃないかと思うんだよね。もはや新しいものが考え付かないくらい平板化してしまっている、と。

良くテクニカル系の評論家がイノベーションを連呼したりするのだけれど、ラノベ界隈に至ってはリノベーションしかしていない、というかリノベーションで少しは違って見えるだけでもまだいい状態なんだろう。ソードアートオンラインがウケた後、やたらとオンラインのデスゲームネタが流行ったらしいけど、そういう物語の骨格を借りてきて再生産するのもむなしくならないのかなと思ったりする。

推理小説で人が殺されて、それを不確かで小さいネタで種明かししていく、というのが定番になっているのだが、大体のものは人間関係が上手く描けないと面白くならない。そういうパズル的な感覚というのは好きな人は好きなんだろうけど、自分は面白いと思うところが違う。普通ならこういくはずなのに、あいつがいるからひっくり返ってどんどん展開していく、みたいなのが好き。詰将棋みたいなのはあまり好きではない。

良くできているとは思うけど、どうにも納得できない点がよくあるのだ。人間ほど理不尽なものはないのだから、パズルのピースが完全に噛み合うという事は基本的にない。それとあまり論理的になるとラノベのはっちゃけた要素が死ぬ気がする。最悪、齟齬が生じる。

まぁ推理小説に代表されるように新しい分野を切り開くなんてことは、文化が長いこと続いている現代にとっては難しいのだろうが、結局中心に人間がいるって事は変わってないんだから仕方がない。でも、その時に旬になっているものはあるのだろうから、村上龍みたいにその時々ですくい上げていくしかないのかも。

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とある心理学者の強制収容所体験。 [本]

というのが、直訳っぽい題名。別にどこかのラノベみたいな名前じゃなくてもいいんだけど何となく。日本では「夜と霧」という名前で出版されている。ホロコーストの客観的な医者からの視点で描かれている。ホロコースト関係の出版物は沢山あるので、たぶん彼の言っているように趣を異にしたものである事は確かなようである。

夜と霧 新版

夜と霧 新版

  • 作者: ヴィクトール・E・フランクル
  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 2002/11/06
  • メディア: 単行本


この本はホロコーストの全体像を描いたものではない。体験記だが個人的すぎるものでもないし、個人的な体験ではあるが客観的に書かれている。その点については本の冒頭で非常に煮え切らない書き方をしている。精神を対象とする医者だからといって自分を完全に客観視をするなんて無理である。突っ込もうとすればいくらでも突っ込みどころはあるが、それを言ったら患者に対するシンパシーが全くない人間が精神科を受け持てるかと言われれば、それはいささか疑問である。

まず初めにユダヤ人という前提はあまり書かれていない。ユダヤ人以外もいるのだろうけど、9割がたユダヤ人への虐殺だったので今さら書くまでもないという事なのかもしれない。恨みつらみがないわけではないけれど、非常に客観的なレポートとなっている。ユダヤ人うんぬんがしつこく民族主義的に書かれていると思っていたが、どちらかというと個人的に与えられた苦痛の方に焦点が置かれている。

肉体的な虐待もさることながら、精神的な部分がきつ過ぎる。まともな人間でさえおかしくしてしまう強制収容所という場所が実際にあったこと自体が信じられない。よくガス室送りとか、大量虐殺なんて聞いていたけれど、その前に労力を絞れるだけ絞って殺すというあまりにもひどい労役を強いられていたのは知らなかった。これならば、すんなり殺された方がいくらかマシだと思えるぐらい無理強いをさせられていたのだった。

カポーという存在や親衛隊や監視兵など心の休まるところはない。病気は蔓延しているし(チフスだっけ?)、仕事に使えなくなったらガス室に送られるまでもなく文字通り野垂死にだ。ガス室も苦しいだろうが、文字通り人間が擦り減るまで利用されて捨てられるってのは厳しい話だ。まぁ程度は違えどどの時代にも、仮に今の時代にもあるんだろうなと思ったり。


あぁテレビでもやっとったのか。知らんかった。テレビに言われんかっても名著だよこれは。

NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧

NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧

  • 作者: 諸富 祥彦
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2013/08/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


100分でと書いてあるけど、元々そんなに厚い本ではないので、読むのが早い人はそのくらいでも読めるんじゃないかな。ひどい状況なんだけど書き口が非常にあっさりしているので、その事がどんなに重要な重い事でも割と軽く読めてしまうところもあると思う。

逃げることのできない絶え間ない苦痛と、未来に見る希望と絶望。多くの人は精神的に折れてしまい、それが自殺という形を経ないでも肉体的に朽ち果ててしまう。しかし、内面の強さを持ち、おぞましいその状況に耐え抵抗できるものもいて、そういう人間はどこに行ったって生きていけるんだろうなと思った。

生きる意味を問うような状況、というか生きていることに何も期待できない時に、相手に何と答えたらいいだろう。生きることから何かを期待するのではなく、生きる事が私達から何を期待しているかが問題、と書いてあるが、そんな考え方なんてできないよなぁ。どちらにしても、それって与えられるようなものだしね。前者の期待する方もどこからか与えられるようなものだし、後者にしたって生きる事が期待しているという擬人的な事を言うのであれば、やっぱり心の中とはいえ外在しているものと考えざるをえない。

「生きるとはつまり、生きることの問いに正しく答える義務、生きる事が各人に課す課題を果たす義務、時々刻々の要請を充たす義務を引き受けること」と言っている。結局、外在することへの正しい反応をするという事以上の事を私は得られない。生きる事は目的か、手段か、手段の目的化かと考えるとより一層状況は混乱する。

そして厄介な事に苦しむ事を課題とするという事すら考えるようになる。それは目の前にある苦悩を軽視してあまり見ないようにするという、普通の人の普通の反応すらできなくされていたという状況に陥っていたという事でもある。やっぱりホロコースト自体の非人道性は明らかなのだが、実際にそれがあった事について否定する事なく、その状況すら糧にして何かを得ようとしている人間の貪欲さとすら言えるものを見てしまった気がする。

というか、そもそもユダヤ人達に与えた苦痛自体に意味があるかと外側から見れば、そんなもの痛めつけた上での人殺しとしか見えない。それでも、その与える方の罪悪を糾弾せずに、絶望の淵で彷徨いながらも一縷の希望を持つ事を叫ばざるをえなかった彼の客観性もここまでくると怖いものがある。ホロコースト悪い、二度としたらダメだ、という前提は他のところでいくらでも言われていたから、こういう書籍が成り立ちうる事になったのだろう。逆に言えば、ホロコーストへの糾弾が前提にあるという事だ。

極端な制限をされた強制収容所という場所ではあるけれども、人間の苦悩はどこにでもあるもので、それを純粋培養したような環境というだけで、人の世の中は程度の差さえあれ、こういう考えを少しでも持ち合わせないといけないのだろう。それか収容所で多くの人がしていたように見て見ぬ振りをする事でその場をやり過ごすのが一番楽な方法なんだろう。いろいろな事に忙殺されるような人間にとっては、そんな事を考えている暇もないだろうし、暇を持て余すような人は生きる事以前に現状を変えていく事すらしていないのも多いのだろう。

最後にホロコーストを生き抜いた後がまた違った地獄だと思った。恐らく今でいうPTSDの人間は多かっただろうし、それが終わったからといって他人に危害を加えていい事にはならないのに、それをわからない人も多いらしかった。確かにイスラエルのあたりで、自分達は苦しめられたのだから、聖地に帰って何でもしてもいい的な意地の悪さを発揮しているのは今でもよくわかる。アメリカしか支持していないのに平和に暮らそうとせず自分達だけで占拠しようとしているわけだ。

ホロコーストは弾劾に値する行為ではあったが、それと今の問題は続いてはいるものの別問題だろう。それにそもそもホロコーストの世代はもうほとんど死に絶えているのだから、新たに問題を生み出すのは自分の苦悩を自ら生み出している事に変わりない。世の中には困った集団や国家が存在するが、それは自分の利害の為に妥当性のある事を無視し、自分の論理のみで成立する世界を作ろうとしているだけである。そんなものは他の人のいないところでやってくれ、と思うのだが地球は丸くて大体のところに人がいるんだよな。


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日経Linuxとかガラが悪い。 [本]

前々から日経Linuxはあまりいい印象を持っていなかったのだが、やっぱりあんまりまともじゃない。ソフトバンクの本があまり編集がかかわっていなくて、内容がマニアックで時事的に偏りがちなのだが、それと同じことが日経系の雑誌にも言える。まぁ雑誌だからその時点で役に立つ時事ネタを扱った方がいいのだが、技評などと比べて普遍性が著しく無いというか、ちゃんと編集のチェックがかかっていないというか。

そもそもがあまり技術者寄りというか、仕事よりじゃないところがあって、Androidが流行だった頃にrootを取るとか平気でイリーガルっぽい事を勧めていた。そういうのはあんまり変わっていなくて、Tailsというディストリビューションを紹介してたりする。あの~Torの秘匿サーバにアクセスするのって、例の猫にSDカードの冤罪をさせた件から、日本のISPで禁止しちゃってるんじゃなかったっけ? もしかするとうっかりTailsっていうディストロを使ったら、ISP経由で警察に目を付けられる可能性はあるかもしれない。

あまり好きじゃない雑誌を買った理由は、付録に#!シス管系女子のPDFが付いているって事で、まとめて読もうと思って買いました。

日経Linux(リナックス)2015年10月号

日経Linux(リナックス)2015年10月号

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2015/09/08
  • メディア: 雑誌


Petitとフランス語(?)で書いてあるだけの事はあって、少ししか書いてなかった。やっぱりまとまったムックを買うべきなんだろうか。

まんがでわかるLinux シス管系女子 (日経BPパソコンベストムック)

まんがでわかるLinux シス管系女子 (日経BPパソコンベストムック)

  • 作者: Piro(結城洋志)
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2015/02/18
  • メディア: 単行本



まんがでわかるLinux シス管系女子(日経BP Next ICT選書)

まんがでわかるLinux シス管系女子(日経BP Next ICT選書)

  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2015/02/18
  • メディア: Kindle版


Kindle対応の本も増えてきたなぁ。

しかし、この雑誌もラズパイばっかだな。Linuxが組み込み系で使われるのが一般的になった今、こういうのも組み込み系と言っていいのだろうが、IoTな世の中ではインターネットを使えなきゃコンピュータじゃないみたいな勢いになってきている。

Raspberry PiでやれることはLinuxのマシンで出来るって事なので、特段ベアな基板でやる必要はないのだが、その小ささとGPIOなどのポートがあるという事で、組み込み的な事ができるという事なんだろう。僕はまだ若かったころに玄箱や白箱のLinuxをいじくってわりと勉強になった。その頃はPowerPCもまだまだ一般的であったのだが、最近はx86, ARMがほとんどでちょっと怖い社会ではある。あまりハードの事を気にしないで済む世界にはなっているのだが、組み込み系もレベルが高いものから、ローレベルなハードウェアをいじくれた方がやりやすいのだろうね。

にしても、表紙の題名に「テク」とか、「いじり倒す」とか、あまりお上品じゃない言葉が出てる。今回は詳しく読んでないから何とも言えないけど、コマンドラインの誤植とか結構多くて、たぶん編集は書く人に全部投げちゃってるんじゃなかろうかと思う。どう考えても一段階抜けていたり、パスが全然違ったりしてどうにも信用できないんだよね。とりあえず、同じ条件で動くのが最低限で最高の状態であろう。他の状況でまんま動くことなんてありえないし、きっちり書く意味はやっぱりあるんだよね。

ハードウェアを使うのは楽しくはあるんだけど、ある程度のレベルまでやろうとするとスキルが届かない。やっぱり、ソフトウェアの舞台でやれることをやった方が自己満足は満たせなくてもある程度進めるのではないだろうか。というか、今さらハードウェアができるほど余裕がないよね。余裕というかモチベーションがない。

シス管系以外で唯一気になったのは、KVMのサーバ仮想化の実践活用、というところのネットワーク設定。VirtualBoxみたいに楽なのだといいのだけれど、やっぱり基本はコマンドなんですね。ここではRHELを使っているけど、Ubuntuでもnmcliがあるみたいなので、KVMじゃなくてコンテナで使えればいいなと思っている。そこいらのインターフェース部分が同じなのかどうかのかが全然わからないですが、やってみるしかないですね。VirtualBoxみたいにGUIのスイッチをポチれば設定完了になればいいのだけれど、そんな簡単なことはないよね。そういう意味ではProxMoxは良かったなぁ。/etc/network/interfaces をいじれば済む状態になっていると言うことないよね。

一時期、brctlとKVMでやってた時があったんだけど、面倒すぎてやめた。boot2dockerとか使うと楽にできるといいんだけどなぁ。正直、なんでOSにLXCというコンテナ技術があるのにDockerなんて使わないといけないんだと思ってしまう人だから、ハードウェアを一つつぶしてまで作らないんだろうなと思ったり。というか、一時期Dockerがやたら目立っていたけど、そういう関係は鎮火してしまったのだろうか。やったらそういうのが多かったけど今の状況はどうなんだろう。


あ、そういえば洋書というか、外国の雑誌で似たような表紙の雑誌があったけど、そこから情報を得ているところもあるんだろうな。日経系の雑誌って名前を変えてさも自分達が作っているような感じで(部分的にはそうなんだが)、日経サイエンスという雑誌がある。あれ、超有名な学術雑誌サイエンスの翻訳版ではないんだよね。別の雑誌を日経サイエンスと称して出しているだけで、すごく紛らわしいw。日経ってのはそういうことを平気でする会社だったりする。意図的であれ、そうでないのであれ、誤解されるようなことをするのは一流企業のすることではない。まぁ日経ってのはそのレベルなんですよね。

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暗号の本を読んでいる。 [本]

この本を読んでいるのですが、しばらく放っておいたため持っているものよりも下の方が新版らしい。


暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス

暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス

  • 作者: 結城 浩
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2015/08/26
  • メディア: 大型本



新版暗号技術入門 秘密の国のアリス

新版暗号技術入門 秘密の国のアリス

  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ株式会社
  • 発売日: 2013/12/04
  • メディア: Kindle版



たぶん新しいのはOpenSSL HeartbleedとかBEAST攻撃、POODLE攻撃などが加わっているのかな。近々の問題はそれくらいかなぁと思うのだけれど。RSAの鍵の長さの問題とかもあるかもしれない。

ソフトウェアデザイン 2015年 08 月号 [雑誌]

ソフトウェアデザイン 2015年 08 月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2015/07/18
  • メディア: 雑誌


それはこの雑誌で補完するとしましょう。

結城さんの著作は面白いのだけれど、ちょいちょい気持ち悪いところが入ってきていて気になる。数学ガールとかあまり数学に男女は関係ないしね。そういうの入れないと堅すぎてただ売れない本になっちゃうだけなんだろうけど、なんか気持ち悪いところはある。

この本にしても、秘密の国のアリス、とか副題は全くいらない。気持ち悪いだけだ。中身は硬派な現代暗号の知識しかないんだけど、題名で柔らかく見せようとしているのだろうか。まぁ暗号の送る人と相手をアリス、ボブなんてABよりかいくらか親しみの持てる形で示したりするのが一般的だが、それにしたって秘密の国とかわざわざつけなくてもねぇ。

ともあれ中身は先ほど言ったように硬派な作りで、だからと言って難しすぎずに過不足なく説明しているところは信頼が持てると思う。持てなかったら参考文献などをひっくり返すしかなかろう。ということで、僕はこれを鵜呑みにする。


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今さら村上春樹のアフターダークを読んだ。 [本]

十年前の本を今さら読んだんですが、まぁ村上春樹にはあまり同時代性を求めてないからいいや。十年前と言えば、精神的にのたうっていた時あたりなので、本なんて読んでいる余裕がなかった。題名からもっと暗い話だと思ったらそうでもなかった。

題名のFive Spot After dark

わりとスタンダードなジャズなのかな。

そんなわけで、今さら読んだわけですが、村上春樹はいつ僕小説をやめたんだろう。私小説ならぬ僕小説と言われていたが、いつだか限界を感じたのか、神様的な視点の普通の書き方になった。とはいえ、アフターダークはあえて神様視点を使っているんだよ、という感じの書き方をしている。


アフターダーク (講談社文庫)

アフターダーク (講談社文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/09/16
  • メディア: ペーパーバック



アフターダークは読んでみると、一夜しか進んでいない。そんなに厚い本ではないけど、長編小説だ。とはいえ、多くの長編小説が複数の本で構成されていることを考えると短めではある。なのでスラムダンク並みに進行は遅めだろう。

そろそろネタバレ行きます。主人公のマリが結構若い。いつもならある程度歳がいっている事も多いのだが、ノルウェイの森並みに若い。でも、ノルウェイの森は回想の物語だから、思い返し方としては何とも言えないのだが。

エリがきれいで眠れる森の美女なわけだが、こっちの方が無意識を書きたい村上春樹の本題となるわけだ。でも、ほとんどずっと寝ているので、どうにも発展性がなかった。SEのおっさんとのからみもない。若くてきれいだから実際にそういう立ち回りをしていて、高橋はエリがマリの自由さを羨んでいたと感じるのだが、実際上手くやっている人がその役回りを演じているだけで、自分の本意がない状態になることは多いのだろう。

相手に好かれたら恋人を演じるし、エッチで感じなくても感じているふりをするし、子供ができたら親の役割をする。人間ってしかるべき時が来たら、やることはやらないといけないので、その役を演じるつもりはなくてもそうしてしまう事になるのだろう。それができなかったら子供のままだ。何かを演じるのは大人になって社会を生きていくことと同じなのかもしれない。それにしても、子供の論理みたいなのを通そうとする人もいるけれどもね。


訳ありで潜伏生活のコオロギと話すところは良かったかな。特に長い間会ったわけでも、親しくなる大きなきっかけがあったわけでもないけど、非常にプライベートなところまで話す。そういう打ち明け話って、逆に親しすぎない方がしやすいってのもあるかもね。実際、普通友達にも言わない事すら言ってしまっているし。

マリはお姉さんの半睡眠状態の事を相談するし、コオロギにしたって逃げながら潜伏している事を言ってしまう。コオロギの記憶燃料説は一理あるのかもなと思った。しっくりは来ないけど、そういう人生の直感みたいなものはあってもおかしくはないなと。大事な記憶もそうでないものも、火にくべて燃やして生き続けることができる、みたいな。

いろんな記憶を使って生きていくのはわかるけど、それを燃やしてしまうという言い方はいくらなんでも寂しすぎやしないか。確かに人間が強くなるのに、嫌な思い出もいい思い出も必要だけど、それを燃料として燃やしてしまうってのは、結局のところそれを乗り越えるために何でも使って最終的には灰しか残らないって事じゃないか。実際そうして死んでいくにしても悲しすぎるし寂しすぎる。

コオロギがセックスしていた理由が、怖かったからだというのは悲しい事だ。楽しめないのは人生としてしんどいだろうな。何もいいことないし、ちびちび擦り減っていっただけだったってのは、たぶんコオロギがどの人生のパスをたどっていったとしても変わらなかったかもしれない。そうした打ち明け話は、ノルウェイの森にもたくさん出てきたな。あと小さな女の子にも諭す時もあったな。何の本だか忘れたけど、教訓めいたものは割とたくさん出てくる。そういうのもあるがままで伝える純文学とは少し違う気もする。

日本は女の子が一人深夜にフラフラしていられるから平和だよねぇと思ってたら、リアルで女の子がめった刺しに殺人されたとか、通り魔が出るとかあまり穏やかではない。それも盛り場じゃなくて結構普通の住宅街とかっぽいからやめてくれと思ってしまうのだが。めった刺しにされているのに、死因は窒息死とかどんだけ殺人犯はどSなのか。少しずつ楽しんでやったとしか思えない。どこまでも下衆だなぁ。作品で中国人の女の子が殴られるが、まだマシにさえ思えてくる。

最近の村上春樹は初期の頃よりか分かりやすいものになっている気がする。純文学から少し離れている気がするし、別に本人にしても純文学にこだわっているわけでもないみたい。長い間、同じ作者を追っていてもいろいろ変わるもんだ。そこまで長々と書ける人も少ないんだろうけども、面白いものを見せてほしいという気持ちは今も昔も変わらない。

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村上春樹の「女のいない男たち」を読んだ。 [本]

時間がいくらか自由になったので、「女のいない男たち」を読んでみました。なんか村上春樹の短編って久しぶりだなぁ。この先、ネタバレします。そうじゃないと感想書けないので。

最初に結論を言ってしまうと「女は重要な時に平気で嘘をつく」ことと、「女がいなくなると男の受けるダメージは大きい」という事だろう。この二つが一緒になるともはや立ち上がれなくなるか、表面上は何も感じなくなるかだろう。男は基本的に消耗品であり、女は耐久消費財なのだろう。


「ドライブ・マイ・カー」

運転手の女っぽくない子が一番女の真実を知っていたという話だった。不倫する相手に心惹かれなかったからこそ寝た。そういうのは女にはあって病気みたいなものだと運転手は言ってる。考えても仕方ないし呑み込むしかないとも言う。やっぱりよくわからない事はその人の中にあって理解の範疇を超えているんだろう。意味不明さに巻き込まれた方はどうにも納得はできないだろう。だから婚姻という法があるのかもしれない。


「イエスタデイ」

村上春樹自体が関西人なのに、関西弁があまり出てこない。ノルウェイの森も同郷同士の主人公と直子が何の断りもなく東京の言葉を話している。キヅキが会話を聞いていたら「気色わるっ」とか言われていただろう。村上春樹の小説の登場人物で関西弁を話していたのを覚えていない。

まぁ東京生まれの東京育ちなのに関西弁というか大阪弁バリバリなのはすごい設定だなとは思うし、木樽は面白い。これは面白くてサクサク読めた。でも、病根としては一番問題があるのではないかと思わなくもない。付き合ってる女の子もかわいそうだ。


「独立器官」

結婚もせず、不倫を繰り返す女をとっかえひっかえの美容外科医が、本当に女を好きになって絶食状態になって死ぬ話。こんな精神状態で読むもんじゃないなと思った。好きになった女は、大したこともない男と消えるし、ダメージ大なのはわかる。屈託や屈折があまりにも乏しく、そのため技巧的な人生を歩んでいる、と初めの方にある。世界が歪んでいるなら、自分の正当性も歪めていくしかない。非自然性というのは自分も自覚することがある。ふと回りとは違うという事に後から気づくのだ。上手くこなせる人ならいいのだろうけど、正直上手くこなせていない。

題名の独立器官とは、女性が嘘をつくための特別に備わっているもの、らしい。すべての女性は大事なところで必ず嘘をつく。分かる気がする。そんなに女の人と接しているわけじゃないけど、嘘を本質的に吐く。それは誰であってもだろう。そこには論理的整合性もないし、理由はあるのだろうが確かに全く顔色一つ変えないではっきりと言い切る。女ってすげえと思わざるを得ない。それに振り回される人間はたまったものではない。男よりも自分の事しか考えてない。全く、素晴らしいな。人を好きになるとどうにも制御が聞かなくなるのはわかる。もはやその実をかなえるためにすべきこととは別の事すらしてしまう。本質はよくわからないけど思い当るところはある。年中凹んでるよw。


「シェエラザード」

どこかに積極的に閉じ込められている男が、生活用品を揃えてくれる女と性交を終えた後にいろいろ話してくれる話。高校の時に変態的に好きな男の家に忍び込んで、変態的に物を取っていくというすごい打ち明け話だ。鉛筆をなめたり、バッジをいじくったり、かなり引く。でも、そういう情熱ってのはごく正統的に直接的に常識的に受取れたら悪い気はしないのだろうな。

しかし、引き換えにタンポンと髪の毛とかやっぱり引くなぁw。そして最終的には、洗濯前の下着を盗んでくんかくんかしちゃうとか、やっぱ犯罪者じみている。気持ちわからないでもないけど、そういうのって男の中でもやる人ってなかなかいないだろうし。思っててもやるかどうかは別な気はする。

なんというか村上春樹っぽいと言えば一番今までの流れを汲んでいる気はする。ただどうにも納得いかないのは、まったく問題なくさして葛藤もなくエッチにまで至るところかもしれない。主人公は普通の人を名乗っているけど、そんなにイケメンでもない人とすぐに寝るなんてないだろ。ある種の嘘くささはそこにあるのだが、物語に騙されてさして問題だとは思わせないところは作家としてはすごいかもしれない。


「木野」

これも村上春樹っぽい訳の分からなさがある。自分の同僚と不倫をされた妻が、最後に離婚して会う時に、青いワンピースを着て、髪を短くして、ぜい肉もついていなかった。その状況は考えるだけでも痛い。自分が一緒にいた時より健康的で明るくなっていたとか厳しすぎる。その時はそれほどダメージを受けないように見えても、後々事の重大さを認識して女よりか後に引きずるのは男の弱さだろう。


「女のいない男たち」

表題作だがイメージがあらぬ方向に行ってしまっていて、全体を総括するのには奔放すぎる気もした。シェエラザードのやつめうなぎみたいな話。村上さんは意識の下のもやもやしたものが書きたいらしいので、こういう作り話の作り話みたいになっちゃってるんだろう。


久しぶりの村上さんの短編を読みましたが、相変わらずだな~と思いました。もう一回読み返したい作品がいくつかあるなぁ。考えておこう。

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物語で鬱々と話すのが共感を呼ぶのはヲタだけだろう。 [本]

涼宮ハルヒのキョンや、俺ガイルの八幡が鬱々と話しているのが人気になるなんて、そういうニーズがある人間にはそういう思考回路しかないから慣れているというのもあるのだろう。ただ単に鬱々とした話し口であるわけではなく、方々に自虐的なギャグを主に仕掛けてあるので笑えるのだが、それだってオタクの自虐的な自己反復的な笑いでしかないわけで、オタク以外ですんなり笑えるものになっているかと言われるとつらい。というか、リア充な奴がけなすために読んで面白いとしたらそれはそれで気持ち悪いのだが。

そもそもがオタクの納得する没入感で何となくハーレムになっていればいいみたいなお安い構造になっているわけだが、それを言うならもっと多様性があってよさそうなハリウッドがアレレベルであることを考えれば、きちんと需要と供給を果たしているラノベはまともなのかもしれない。

良くそんな成績の悪い奴はそもそもその高校などに合格していない、みたいな突込みがあると思うのだが、まぁそれがないとは言えないよな。俺らの時も定員割れでどう考えても脳みそが足りんヤツとかいたもん。ともあれ、わりとそういうのも少なくなってきたのかな。俺ガイルの高校はどう考えても僕が通っていた高校みたいに、「高の下」くらい、少なくとも「中の上」以上の設定も普通になってきたようだ。由比ヶ浜はあまり賢い発言をしていないけど、勉強ができるのとちょっとイタい子というのは両立する。勉強ができてもどうにも常識に疎い人間というのはいるものだ。

そういう意味では、ニセコイの一人のヒロインの小野寺小咲とかはすごく一途だがきつい。
 http://www.nisekoi.jp/story/11.html
いや、普通に小野寺ルートでしょ、普通なら。なんつーか、泥沼化していくのもちょっと見てみたいが。ともあれ、勉強についていくのがきついと学校にも行きたくなくなるよな。にしても、女の子が勉強ができなくて、主人公と同じ学校に行くためがんばって勉強するって設定も、ベタの逆を行く感じで少し好感が持てた。ふーん、小野寺勉強できないんだーみたいな裏が見えるのってそれはそれで楽しい。

それにしても花澤香菜のキャラって人気が出ることが多い気がする。あの甘い息の抜け方がいいんだろうな。ニセコイは絵柄であまり期待していなかったけど、うまい事話を持って行ってるし、周りのキャラは立ってるし、なかなかいい作品だったんだね。ただラブコメじゃなくて物語がわりとあってベタではあるけど、やっぱりそれが王道なのかなと思ったりもする。

ライトノベルというのは独特のカテゴリーというかニッチなんだろうなとは思う。小説とマンガの間みたいな感じではあるが、やっぱり勉強っぽい感じはしてない。勉強っぽい感じを出しているのはSFぐらいかもしれないが、それでも面白味的にはラノベ寄りなんだろう。最近ずっとラノベからアニメ化という方向性があるのだけれども、正直もう枯渇気味なのは否定できない。マンガも面白いものがないわけではないがアニメ化に適さないとかいろいろあるからねぇ。

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ヤマノススメ 9巻 感想 [本]

もう9巻になるんですね。途中で終わりますみたいな事を書いていた気がするんだけど、ドラゴンボールのもうちょっとだけ続くぞい、という亀仙人の言葉みたいに続いている感じ。

ヤマノススメ volume 9 (アース・スターコミックス)

ヤマノススメ volume 9 (アース・スターコミックス)

  • 作者: しろ
  • 出版社/メーカー: アース・スターエンターテイメント
  • 発売日: 2015/07/11
  • メディア: コミック


アニメも2期がやってて見てないんだけど(ないんかい!)、まぁそれだけマンガが出ていれば、短いアニメだったら十分に作れるよな。テレビアニメにするんだったら主に埼玉をまたぞろ再調査したんだろうけど、ご苦労様ですというところ。

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止めようかどうだか考え中。ひまわりさんまだ続刊でした [本]

そろそろブログやめようかなと思っていたのだけれど、お暇ができたのでなんとなく書いている。基本、Twitterログなブログになっちゃってるけど、それはそれでいいかな。それまでの積み重ねがあるから、思ったよりもブログの順位は変わらないし、インターネットの関係のブログは平日が多いみたいで、ダラダラ書いているとそれがわかりやすい。

最近はSurface3関係を書いているけれども、元々普及版を出しているだけなので、それほど新しく書くことはないんじゃないかな。無駄なものを入れたくないのでベンチマークとか取りたくないし、比較する機器もないし。まぁそういうところは商業ページに任せている訳だけれども、Surface3が結構売れてますよみたいな記事を読んだ。全世界的に大失敗したSurface RTでしたが、日本では売れていると日本法人は嘯いていました。まぁ世界のマーケットに比べて売れたってことなんでしょう。

Surface3は前にも書いたように悪くないですよ。夏場は膝に乗せても暑くなくていい。今のところ気温がそれほど上がってはいなくても、クーラー効かせたところで熱いってことはないでしょう。処々の事情があり文字通りラップトップで使うことも多いのですが、思ったよりも問題が出ていません。確かにスタンドを立てずにべたっと置くと、膝の上で膝の熱でこもり始めるのですが、そういうみんなに見せるような恥ずかしいスタイルでは使わないので問題ないです。

そういや、ひまわりさん読もうと思って幾年月だったので、3巻を通読しました。あ~帯にさくら荘のペットな彼女とかに絵が出てた気が。今は5巻までしか出てないの? というかまだ完結してないの? んで5巻今年に出てるし、割と最近ですな。とりあえず、また読む気になった時の自己アフィ。


ひまわりさん 4 (MFコミックス アライブシリーズ)

ひまわりさん 4 (MFコミックス アライブシリーズ)

  • 作者: 菅野 マナミ
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2013/10/23
  • メディア: コミック



ひまわりさん 5 (MFコミックス アライブシリーズ)

ひまわりさん 5 (MFコミックス アライブシリーズ)

  • 作者: 菅野 マナミ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
  • 発売日: 2015/02/23
  • メディア: コミック



まとめ買いたい人がいるかどうか。それに五巻ないな。

ひまわりさん コミック 1-4巻セット (MFコミックス アライブシリーズ)

ひまわりさん コミック 1-4巻セット (MFコミックス アライブシリーズ)

  • 作者: 菅野 マナミ
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2013/10/23
  • メディア: コミック



ん~最近、自民党が増長しているなぁ。前に政権を取られた割には強気。アベノミクスって言ったって日銀に金をじゃぶじゃぶ出させただけだし、他の政策が上手くいったって個別に挙げてないよな。結局、民間企業頼りってことになってくるんだけど、そこに依存しているから派遣の状況は悪化するしかない模様だし、昔からのつながりが悪さをしている感じです。メルトダウン後の原発政策だって、ずっと民主党だったとしたらこんなにこじれることもなかっただろう。

民主党がいい党だったとは思わないけれども、自民党よりかはマシだったと思う。みんな失望して自民党に戻ったところもあるだろうし、全体的に政治に対する希望の冷え込みが見られたと思う。どの党でも一緒となったら、全国的に保守のジジババが幅を利かせるようになる。そうなると、どうにも政治が機能しなくなるのは見ての通りだ。大阪都構想なんかはもはや老害のなせる業だとマスコミはやんわり言っていた。稼ぐ人が使うだけの人を下回ったらもう民主主義は機能しないと。そういう傾向は前の国政選挙にも出ていたと思う。

自分の既得権益を守るのはいいと思うけど、意味の分からない風評ぐらいのもので、みそもくそも一緒にされてしまうのはもはや没落していくほかない。保育園の音がうるさいとか訴訟にするぐらい偏屈な世の中になっているのだが、自分達が養ってもらう頃には死んでるとか思ってるに違いない。保育園とか幼稚園の対応も悪かったのかもしれないけど、どうにか折り合う策がなかったのかと暗い気持ちになる。

小学校の頃にも人口ピラミッドを見せられて、少子高齢化は教えられてきたけど、政府は対策を打つどころか財政赤字を垂れ流し、国民のツケで赤字国債を半分違法に発行してきたわけだ(毎回、特別法かなんかでごまかしているだけで)。それは自民党が多くを占めてきた間ずっとやられてきたわけで、二世議員が多い彼らに全部かぶせたらいいぐらいのものである。


とりあえず、ブログは暇な時に書くということで続けよう。書きたいこともたまにあるし。

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マンガを何巻まで買ったのか忘れる。 [本]

よくマンガがこれ買ったんだっけ?と忘れることが多い。平積みされるような有名な物は最新刊しか積んでない状態であることが多いので、重ねて買ってしまうことは少ない。でも、そうじゃないマンガとかすごく微妙な時があったりする。毎回同じような表紙だと特に判別が難しい。番号でうんぬんできるのは、巻数が一桁の時だけだと思う。正直、何巻がどんなストーリーなのかとかわからない。

そういう時は、ググってネタバレサイトとかを古い順に見ていく事も考えられるんだけど、その場でそこまで確認するのはしんどい。本だとそこまで分割されている物はあまり多くないので、迷う事はまずないんだけど、マンガは好評じゃなくても打ち切りされなければ10巻以上続く物が普通にあるからしんどいんだよね。

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