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ケータイキャリアの追憶 [ハードウェア]

ケータイキャリアはドコモとauとあとやたらと名前が変わってきた一社の三強だったわけだけれども、どのキャリアもどっちもどっちだなぁという感じはする。一時期、子供が自分の与えられたキャリアを誇る、みたいな意味の分からない現象があったらしいけど、その頃は携帯を作っていた時もあって、どうせ親が金出しているんだからわけわからないエリート意識もつなよなと思っていた。というかdocomoがいいなんて誰が言い出したんだ? 料金に対するサービスの怠慢は別として、一番マシなキャリアかもしれないなと今は思っている。

携帯を作っていたと言ったが、守秘義務が二年とかそういう時代で、今さら細かいことを言っても誰も傷つかないし、そもそも直接営業からそういうことを話された覚えもなかったので、基本的には何を話してもいいんだろうけど、そこは適当に端折る感じで。作っていたころはまだ3G立ち上げで、ソフトからハードまで何もかも日本で作っていた。今みたいにCPUとGPUと通信ユニットが同じSoCに載ってOSすら手を入れられないような状態ではなかった。今はARM全盛の時代なわけだが、その頃も組み込み系だからARMはあって名前だけは知っていた。いくつもCPUを積んでいても低消費電力のためにARMが足かせになることはなかった。

3Gの開発も出来上がってくるとキャリアからの金も出てこなくなるみたいで、端末を作成する企業の予算も限られて人がどんどん減っていった。今もそうかもしれないけど、厳然とした人月処理をされていたというか、あからさまに金があったら人を投入ということをしていた。まぁ大した経験者じゃなくても人が入れる余地があったので、僕みたいなひよっこが入る余地というものもあったのだ。

とはいえ、組み込み系だったのでWindowsの開発者があまりいなくて、VBとかだと簡単にGUIを作れたものの、C言語のロジックを流用したりはできなかったので、C++などを使わざるを得なかった。幸い、というか不幸なことにC++を趣味で使っていたので、若い自分でも主力となって仕事ができていた。そのためケータイの本筋にはかかわることは他の人よりも少なかったのだけれど、3Gの全体的なプロトコルの俯瞰はある程度できていた気はする。組み込みとはいえ、タスクごとに切り分けられていたので、インターフェイス的なところを気にしていればあとは自分の中のことをわかっていればいい状況としては、知るべきことは多かった気はする。

とはいえ、3GPPは英語だったので直で読むことはなかったのだが、ある程度は日本語で共有されていたので、英語を読んで理解する必要はなかった。というか、英語もできてプログラミングもできてという人は少なかっただろうな。他にいなかったら自分がやるほかなかったんだろうけど、Windowsのソフトのお守りで精いっぱいだった。今もそうだけど、ガチで仕事で最先端を行こうとすると英語ができないと終わりだ。できればメールや掲示板でやり取りできるぐらいの英語力はないときつい。少なくとも自分一人でできる世の中じゃないのだ。自分で勉強で何とかできる範囲ってのは少ないよな。努力をしない理由にしている気もするけど、誰かを信じないといけない世界でもあるわけだしOSSの世界ってのは。


その頃の3Gは黎明期で、僕の作っていたキャリアはまだ製品化されていなかった。他のキャリアで製品化されていたものでも、まだモニターを募って使わせていた程度だった。その当時はバッテリーが一日持たないという事で、当時の常識からすると使い物になるのかなと思っていた。今はスマホになって一日電池が持たないとか普通になっているけれども、PDCの常識からすると一日持たないとかは異常だったのだ。今のスマホとの違いは、ケータイの通話機能というか待ち状態でそうなっていたところだ。他キャリアの端末なので細かいことはわからなかったが、おそらくプロトコルスタックがソフトで動いていたからだろうと思われる。今は通信部分は初めからハードウェアで作られてるんだろうね。バグがあったら直しにくいだろうなぁ。

ともあれ、他の会社で買ってきてLTEのプロトコル実装が実現できる世の中になっているんでしょうから、開発側としては楽というか、することがあまりないだろう。今はGoogleがOSをほとんど作っているので、根本的なところからいじるってのは難しいかもしれないし、基本的にLinuxの知識が必要になってくるんだろう。どちらにしても自分たちでどうにかしていた時代とは違い、お手元でいじくれる状態ではなく、Googleに金払っていじらせてもらうってことになりそうな気がします。もう現場にいないのでどうしているか知らないけど、一般的な話ではGoogleの支配下でやらないといけないはずだ。だから、ガラケーみたいなものは作りにくい世の中になってはいるだろう。電話機能はGoogleやらクアルコムやらが用意してくれるわけだけど、そのせいで独自性を出しにくくなっていそうではある。だから、基板を作れれば携帯を作れてしまう状況で、安いSIMフリースマホが出てくるわけだ。


ケータイキャリアの話をしようと思ったが開発の話になった。少しキャリアの話をしておこう。ドコモは技術がすごかった。部分的に同じ技術を使っていた某キャリアはそれに寄生していたようなものだった。まともに必要な機器を出してこなかったし、色々流用していたのを見た。今考えると明らかに問題がありそうだけど、もうその会社はないし、訴えようにも時効だろうし。

その頃の反動もあって、しばらくはW-ZERO3[es]シリーズを使っていた。もう三大キャリアは裏も見たのもあって飽き飽きだったし、スマートフォンというものがガジェット好きに火をつけたのであった。PHSってのはいろいろ問題はあったものの、フルブラウザを搭載していたスマホは好き勝手できて面白かった。当時でもアプリも入れられたし、Windowsを電話みたいないつでも立ち上がってないといけない組み込み機器に使うのは正気の沙汰ではないとは思っていたものの、案外電話としても使えた。今の電話よりも機能はだるい感じなのは否めなかったけれど、Windowsの割にはまともかなとは思えた。

現状はWindows Phoneはマイナーなままだけれど、Windows10で一本化するってのも大変な道だと思われる。パソコンなんて仕事でしか使わないで、普段使いはスマホで済ませるってのが今どきなんだろうけど、MSとしては由々しき問題ではある。今は何でもWeb技術で何とかするってのも多いし、パソコンでできることの多くがスマホのアプリでできてしまう。仕事に通用するような精度で作るのは無理だが、個人的に発信する程度の情報であれば十分なのも確かで、手軽さがなければなしえないことも多い。くだらないいざこざも多いのも確かだが。

そんなW-ZERO3のウィルコムももうない。ソフトバンクが大嫌いなので、ウィルコムの傘下になるときにW-ZERO3を捨てて、iPhoneを手に取った。ちょうどauがiPhoneを出したので移った。ウィルコムの大部分はY!Mobileに受け継がれたのだろうが、安い路線は変わっていない模様である。でも、今使ってるSurface3を買った時もY!MobileのSIM入りのを買わなかった。それだけ孫氏が嫌いなのであるw。なんか事業を成功させること自体が目的になっていて、消費者の事なんて金をふんだくる手段としか思われてない気がして。実際、経営者としての価値しかない人だから、何かを作って社会の役に立つとかいうのは二の次なんだろうなと思う。同じ経営者でもファーストリテイリングの方がまともだなと思うのはなぜなんだろう。

まともだと思っていたauもいろいろと問題があって同じ穴のムジナであることが入ってみて分かった。少なくともSIMロックの件に関しては、他のキャリアよりもひどかった。姿勢はまともに見せようとしているんだけど、ドコモの保守的な動きをしようにもできないという感じなのかもしれない。とはいえ、ドコモが好きになれるかと言われると、革新的な動きはNTTドコモのような大企業からは生まれないのは確かなので、三大キャリアからは何も期待はしていない。

今流行のSIMだけの販売にしたって、キャリアの縛りで安いのは通信のみのSIMだけというのは当然の事だったりする。音声SIMが安かったら、現行のキャリアがいらなくなってしまうしなぁ。自分のところの通信インフラを支えるのに必要な純顧客というのはある程度必要なのでしょうしね。というかSIMフリー端末が最初全然普及しなくて、SIMだけ売っている時期とか意味わからなかったよなぁ。それもこれも日本のキャリアが保守的で、外国のSIMという制度に乗っかってしまったから、こういうどうにも逡巡するような状態になったのだろうと思われる。

日本のキャリアの品質はそこそこいいとは思うけれども、通信費が他の国に高いと言われるのは実際にそうなのだろう。それは今後も変わらないし、電力の自由化ほども変わらないのは、他に代わる事業者が出てこないから仕方のない事なのだろう。しかし、日本のLTEは選択肢がなさ過ぎて、キャリアが横並び過ぎて反吐が出た。大して話もしない携帯にこんなに金をかけているってのも馬鹿らしい話で。でも、携帯がない世界は考えられないし、もはや携帯を前提としない社会に戻るのは無理である。ただ、そこにあぐらをかくキャリアが許せないのは、金をもらっていた開発者から言っても反発の出るところである。

ケータイの世界も3G並みには安い選択肢が出てきてはいるものの、普通にキャリアの携帯を選択すると高いままで選べるプランも狭い。LTEはデータ容量ぐらいしか選べない。それもSIMのみの販売でバリエーションも見せてきていて、そこいらの問題も少しは解消されつつある。面倒も多いけど、面倒見のいいMVNOの会社も増えてきた(高めだけど…)。安いのが良ければ、デメリットを考えつつMVNOから選ぶほかないんだろうね。今のiPhone6がSIMフリーに対応できれば良かったんだけど、auが取れないSIMロックをかけているので馬鹿野郎とauを恨めしく見るしかないのであった。こんどはSIMフリー端末が普通になるんだろうな。というか、ロックかけるとか企業努力の方向としては酷過ぎる。そもそもSIMにしている意味がほとんどないんじゃなかろうか。

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Twitterまとめ投稿 2017/04/01 [Twitter]


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