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フロリゲンって懐かしいな。 [自然科学]

花成ホルモン(花成が変換候補にないな…)とか言われてた、花芽を形成させるホルモンがもう決定的に同定され、その動きすらきちんと追えるようになったみたい。

http://www.naist.jp/pressrelease/detail_j/topics/1951/
http://www.naist.jp/topics_pdf/admin_c17841fd541f9b28392b7fce49507fc5_1423525781_.pdf

高校の生物をやっていた時、植物ホルモンのところでまだ見つけられていない物質として紹介されていた気がする。今後フロリゲンもオーキシンやサイトカイニンとかと同じように出てくるだろう。フロリゲンの発見を知ったのは、Eテレの高校向けの生物の番組で見て気がつきました。まさに下衆の極み、とか言われてしまいそうだけど、実際にハマカーンが紹介していたのでした。ハマカーンは東京農工大学だったから、こんな初歩的な番組ってのも馬鹿らしい感じなのだろうけど。

簡単に花芽形成ホルモン、フロリゲンを説明すると、葉っぱで夜の長さを感じてホルモンを作って、茎を通じて花芽のできるところに移動して、それが花を咲かせるシグナルとなる、というものです。短日植物とか長日植物とか言われているやつですね。暗期の長さをフィトクロームで感じ取って、物質を介して花を咲かせるってものです。仕組み的には大したことがないんだけど、それが全然見つからなかった。

なんで見つからなかったかというと、恐らくそれを調べるアッセイ系がダメだったところかもね。例えば、ウキクサを使って花芽形成される暗期で育てて、丸のまますりつぶして、それにウキクサを与えたり、その中身を液クロとかで物質を同定したりしてた。

でも、それだとすり潰す時に分解酵素などの影響が出てきてしまい、正直あまりいい状態のフロリゲンを保てないだろう。実際、フロリゲンがペプチドだかタンパク質であったので、タンパク質分解酵素なんていくらでもあるから、その影響が出てきても仕方がなかった。なので冷やしてホモジネートしたり、タンパク質分解酵素の阻害剤とかを入れたりしたのを見たけど、正直あまりうまく行っていなかった感じはした。

自分が大学時代の頃は、人間のDNAを全部調べるプロジェクトが進行中で、他のゲノムが小さい細菌などは全部読み取られました、みたいな時代でした。その頃も花成に関しては、DNAの方からいくらか知見はあったのだけれど、花を咲かせる関係の直の遺伝子とかはわかってたんだけど、正直検証するには足りないのでした。そのうち、ゲノムを全部読み取られ、フロリゲンの部分もあとから検証されるんだろうと思っていたけど、軽く読んだ感じでは、アッセイとかは確立されたわけじゃないし、だけど葉で作られて移動して茎頂とかに作用して花芽形成しているのは蛍光の写真を見る限り間違いない。

結局、遺伝子から花成の仕組みを調べるには全ゲノム規模で網羅的に調べるしかなかったようで、厳密性を求めるならそうするしかないよね。ともあれ、消去法的に調べるにしても、パソコンで特定の配列を検索すれば済むってものでもなさそうだし、それなりに面倒な作業だったと思う。トランスポゾンっていう言葉もこれでわかったし、遺伝子工学の分野もかなり進んでいることも感じられた。


ん〜島本氏の論文読んだ気がするなぁ。英語だとその人が教授なんだか、ただのオーバードクターなんだかよくわからないんだよね。というか、もう亡くなってるってことでそれだけ花を咲かせる機構について調べるのに時間がかかったってことだよね。今回は花成だけに焦点を当てたわけだけど、無駄にシーケンサーで読んだわけじゃないだろうから、他のことにもいろいろ使われるようになるんだろう。少なくとも、アメリカをはじめとする西洋のように、よく作用がわかってないのにもかかわらず、無駄に遺伝子導入とかして欲しくないものである。

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